一般的に木造や軽量鉄骨造などのアパートよりもRC(鉄筋コンクリート)造などのマンションのほうが音は聞こえにくいといわれています。もし、音を気にするなら、まずはマンションの方が無難ということになります。住戸配置でも、たとえばワンフロア1戸や角住戸なら隣からの音は減るし、最上階なら上からの音はありません。逆に子どもの立てる音で周囲に迷惑をかけたくないなら1階を選ぶという方法もあります。ただし、広さや立地などの条件が同じなら、マンションのほうがアパートに比べ賃料は高めになることが多くあります。
また、床材ではフローリングより、カーペットや畳のほうが音が響きにくいといわれています。
構造面ではアパートよりマンションの方が有利ですが、他の入居者によっても差が出るので注意が必要です。子どものいる家庭が多く住んでいる物件にシングルが入居しているなど、生活時間や生活スタイルが違う世帯が混在している物件では、トラブルが起こりやすくなりますので、できれば生活時間などが似ている世帯が中心の物件を選ぶようにしましょう。そのためには、同じような間取りが多い物件を選んだり、担当者にどんな世帯が多いのかを質問してください。その際、音の問題を気にしていると一言伝えると、必要な情報をお伝えします。
アパートやマンションは一戸建てと異なり共同住宅ですので、どんな構造の建物であっても「音」が全く聞こえないということは珍しく、要は心掛け次第なので、夜間に窓を開けたまま、テレビや音楽をかけたり、大声で話す、洗濯機や掃除機をかけるなどは避けましょう。
■トラブルになりそうな場合は当社または管理会社に相談を
音の問題に限りませんが、他の入居者とのトラブルは、こじれる前に当社または管理会社に相談してください。原因となる人に注意する際には、誰からの苦情かを言わずに、当初はチラシや張り紙などで入居者全員にやんわりと注意を喚起するようなやり方で呼びかけるなどの方法を講じます。それでも効果がない場合は、個別の状況を判断して、最善の対応を検討し処置します。